最近、大企業からベンチャー企業やスタートアップに転職するケースが増えてきました。
大型の資金調達やユニコーン企業がメディアでもてはやされるようになり、大企業の看板ではなく自分自身の能力で挑戦してみたいという人も多い。
しかし、メディアに出ているのは、成功しているほんの一握りの企業。失敗談や苦しい内情がなかなか表に出てくることはない。
今回は、自分自身の経験や観測範囲の実例から、ベンチャー・スタートアップの内情や後悔したこと、失敗談についてご紹介。
この記事を読むことで、ベンチャー企業やスタートアップに転職する際のリスクや注意点について理解できます。
ベンチャー企業やスタートアップに失敗する理由
ベンチャー企業やスタートアップに失敗する理由、それは「よく調べずにイメージ先行で選択してしまっていること」に尽きます。
大型の資金調達やM&A、上場に成功している企業数が増え、ベンチャー企業やスタートアップに関する話題を取り扱うメディアも増えてきました。
確かにそれらは確実に成功事例ではありますが、失敗事例も多々あるのも事実。失敗の捉え方にもよるけど、下記のような道を歩む企業は少なくありません。
- 倒産
- 景気悪化に伴う事業縮小
- 国の規制強化による市場縮小
- 事業が思ったよりも伸びず、ただの中小企業化
特に最後の「中小企業化」は明確な失敗事例とは言い切れず、企業としても存続はしているため、問題というわけではないのが難しいところ。
大企業の安定したキャリアを捨ててまで転職してくる人の立場に立つと、決してキャリアアップに有利とはいえない。
このような事態に陥らないためには、自分自身できちんとベンチャー企業やスタートアップの内情や将来性について見極めていく力が必要となる。
ベンチャー企業やスタートアップの見極めと情報収集について
どうすればベンチャー企業やスタートアップを見極めることができるのか、自分の場合は下記の3点を意識してます。
- 社員のSNSを見る
- 調達元を調べる
- 転職エージェントを活用する
社員のSNSを見る
ベンチャー企業やスタートアップの社員でTwitterやFacebookをやっている社員は多いです。特にTwitterは本音が出やすいこともあり、どんな人がどんなことを考えながら働いているのかが分かりやすい。
逆に、SNS上でまったく社員が見つからなかったり、自社に関するツイートを投稿していなかったりする場合は、かなり秘匿性の高い事業ではない限り、地雷の可能性も考えるべきです。
そもそもビジョンへの共感で人材を集めるベンチャー企業やスタートアップで社員の会社への愛を感じられない場合は、組織としてはあまり魅力がない可能性は否めません。
ちなみにTwitterでのアカウントの探し方は非常に簡単。
- Twitterにアクセスして、社名で検索
- 検索対象をアカウントに切り替え
この手順を踏めば、アカウント名やプロフィールに社名が入っているアカウントが検索結果に出てきます。
調達元を調べる
ベンチャー企業やスタートアップのニュースでよく見る資金調達。その調達額ばかりが目立つ一方で、以外と確認を漏らしがちなのが「調達元」。
資金調達をしているということは、どこかの誰がが「成長するだろう」という判断をして資金提供しているということ。その判断が正しいかどうかは結果をみないと分からないけど、“誰が”判断したのかは参考にすべき情報です。
実際の行動としては、調達元の過去の投資実績を調べてみることは最低限必要。
また、逆に調達元が明記されていない場合は、既存投資家からの救済措置であることもある。基本的に調達元は明記するものだから、何かしらの事情があることは間違いない。
転職エージェントを活用する
最後に、転職エージェントを活用すること。登録して面談をして求人を紹介してもらうのは最低限やるべきことで、応募する企業の情報は積極的に転職エージェントから引き出してもらうべきです。
特に彼らは常に複数のベンチャー企業やスタートアップとの関わりを持っていることから、他の企業と比べて上で相対的な情報を教えてくれる。
また、逆に彼らはそのベンチャー企業やスタートアップから転職する人の情報も持っているはずなので、例えば特定の期間に大量離職したような情報を把握しやすい。
初めての転職の場合は、転職エージェントにお世話になることに何かと遠慮しがちだが、彼らにとっては良質な求職者を適切な企業に紹介し、マッチングしてもらうことで高額なフィーをもらっているため、まったく遠慮する必要はない。
ちなみに、おすすめの転職エージェントはこちらの記事で紹介しているから、チェックしてみてね。
